あたたかい季節を好むイメージが強い多肉植物だけど、冬の間はどう管理すればよいのか。
東京の冬という環境下での、寒さに強い多肉植物の屋外での冬越し方法。
本格的な冬が来る前に、ポイントをおさえておきたい。
寒さに強い多肉植物
ひとくくりに多肉植物とはいっても、それぞれに個性があり、寒さに弱い多肉植物も強い多肉植物もある。
寒さに強い多肉植物の種類は、
- ハオルシア属
- セダム属
- センベルビウム属
- グラプトペタルム属
など。
実際に育てていて、特にセダム属は寒さに強いと感じた。

屋外管理の3つのポイント
冬の間、寒さに強い多肉植物を屋外で管理するポイント。
霜にあてない
寒に強い多肉植物でも、霜は避けたほうがよい。
土に霜が降りると、根が凍結し、解凍がうまくいかないと、葉や茎がブヨブヨに。
前回記述したとおり、最低気温が5度以下になると、霜が降りる可能性がでてくる。
軒下
霜は「降りる」というように、空気中の水蒸気が降りてきて霜になる。
そのため、軒下は霜が降りにくいので、軒下に移動させるとよい。
カバー
避難場所がない場合や地植えの場合は、一時的に、
- ダンボール
- ビニール
- ペットボトル
- タッパー
- 不織布
などをかぶせるのも有効。
通気のための穴を開けて使用する。
葉を凍らせない
最低気温が氷点下になると、多肉植物自体が凍結することがある。
凍結した後、多肉植物の解凍がうまくいかないと、やはり葉や茎がブヨブヨに。
最低気温が氷点下になると、葉や茎が凍る可能性が高くなる。
ビニールハウス
冷気を防ぐため、もちろんビニールハウスの使用も有効。
ビニールハウスを使用する場合は、
- 日没後、ビニールを閉じる
- 朝、ビニールを開けて外気にあてる
という対応がおすすめ。
ビニールで密閉したままにしておくと、通気性が悪く、中が蒸され、根腐れの元にもなるので要注意。
また、棚タイプのビニールハウスを使用するときは、鉢の転倒や、温度差に注意。
玄関や土間
夜間と明け方の冷気を避けるため、玄関や土間を一時的な避難場所にすることもできる。
玄関や土間に移動させる場合は、
- 日没後、玄関や土間に移動
- 朝、屋外で日光と外気に当てる
という対応がおすすめ。
最低気温が氷点下の凍結に要注意
▼気になるビニールハウス
水やりは控える
冬が休眠期の多肉植物の場合、水やりは1ヶ月に一度くらいが目安。
天気予報をチェックし、比較的暖かくて、晴れの日が数日続く1日目の午前中に水やりをするのがおすすめ。
このときに、底穴から水が出てくるまで、たっぷり水やりすると、土の中の小さな虫やゴミや雑菌を洗い流してくれる。
まとめ
本格的な冬が来る前に、冬越しの準備。
備えておけば、急な冷え込みも安心。
- 最低気温が5度以下の霜に要注意
- 最低気温が氷点下の凍結に要注意
- 冬が休眠期の多肉植物は、水やりを控える