多肉植物初心者が、失敗してしまった寄せ植えを植えなおすために、多肉植物の育て方について情報収集。ところが、山ほどある情報によって手順に違いがあり、結局どうすればいいのか困惑。
よくよく読み解いていくと、注目するべきなのは「手順」ではなく、「理由」を理解しておくことだと気づいた。「理由」がわかっていれば状況に応じて、簡単に対処ができる。
多肉植物を簡単に育てるポイントは、「鉢」「土」「組み合わせ」「水やり」「環境」の5つの理由を理解しておくこと!!
→多肉植物初心者が寄せ植えでやってしまった3つの失敗!初心者あるある?はこちら
ポイント1:多肉植物の鉢
サイズ
鉢のサイズは、多肉植物より、ほんの少しだけ大きい鉢がおすすめ。
鉢が大きくて、鉢いっぱいに根が張っていないと、水やり後に水が余ってしまい、根腐れの原因になってしまう。逆に、鉢が小さいと、成長していくうちに根が詰まってしまい、大きくなれないこともある。
底穴
鉢に底穴があるものは、水はけがよく、管理しやすい。
底穴がない場合は、水やり後に底に、溜まった水を、お米を研ぐときのように横から抜いておくと、根腐れ防止になる。
深さ
鉢の深さは、深すぎない鉢がおすすめ。
深い鉢の場合は、底石を鉢の1/3程度入れると、水はけがよくなって、根腐れ防止になる。
鉢皿
鉢皿を使う場合は、水やり後に、鉢皿に溜まった水を捨てることで、根腐れ防止になる。
素材
鉢の素材は、素焼きの鉢か、プラスチックのスリット鉢がおすすめ。
それぞれの素材の特徴は、
- 素焼き【◎】
通気性が良く、熱伝導性が低いので、日照などで熱くなりすぎない - テラコッタ【○】
通気性は素焼きには劣るが、素焼きより目が細かいので保水性は高い - 木製【△】
通気性は良いが、時が経つと劣化する - 陶器【△】
底面通気はあまり良くなく、温度変化はゆっくり - プラスチック【△】
通気性が悪く、熱がこもりやすい - ブリキ【×】
通気性が悪く、熱伝導性が高く日照などで熱くなりやすい - コンクリート【△】
ものによっては、水に濡れるとアルカリ成分が溶け出してしまい、植物に影響すこともある
となっていて、プラスチックのスリット鉢とは、
- 鉢の側面に入っているスリットにより、水はけや通気性がよくなっている
- スリットから入る光が入ることにより、根が迷子になり詰まってしまう、サークリング現象というのを防いでくれる
という、タニラーに人気の鉢。
私は、小さい多肉植物に、セリアのそのままポットを使っていたけど、紙製だったので、水やり後に溶けてしまいそうだったので交換。
小さい鉢を探していたら、楽天で、2号(直径6センチ)というスリット鉢と出会った。
▼愛用中のスリット鉢
ポイント2:多肉植物の土
めちゃくちゃな土の配合で、失敗した過去がある私としては、断然、多肉植物用の土がおすすめ。
大型園芸店の多肉植物担当の店員さんも、「無理に配合せずに、多肉植物用の土を使うのがよい」と言われた。
多肉植物用の土は、
- 水はけよく根腐れを起こしにくい
- 余計な肥料が入っていないので、肥料やけをしない
という特徴があるので、安心して使用できる。
▼愛用中の土
ポイント3:多肉植物の組み合わせ
寄せ植えをする場合は、好む環境が似ている多肉植物同士を組み合わせるのがおすすめ。
ひとくくりに多肉植物といっても、
- 水やりのペース
- 好む日照の量
- 雨や雪の対処
- 冬の管理
は、それぞれ違う。
寄せ植えするときに、あまりに違う多肉植物を組み合わせると、管理が難しくなる。
また、多肉植物を育てる中で感じたのは、寄せ植えは難易度が高く、個別で植えたほうが育てやすいということ。
寄せ植えでうまくいかない場合は、一度、個別で育てて環境に慣らせてから寄せ植えをすると、失敗しにくい。
ポイント4:多肉植物の水やり
基本の水やり
水やりは、日数で決めるよりも、多肉植物と土の状態や前後の天気をみて、よく乾いたところに、たっぷりと水やりをするのが基本。
土を見ても、見極めが難しいときは、葉を見るとわかりやすい。葉が、普段に比べて縮こまってる場合は、乾燥気味の合図。
葉に多くの水分が含まれている多肉植物は、水が多すぎると、根腐れしてしまうことがあるので要注意。
多少水やりが遅れても、すぐには枯れないので、乾いているのか見極めが難しいときは、焦らず、一足遅いくらいのタイミングでも大丈夫。
季節ごとの水やり
多肉植物によって、
- 春と秋
この季節が成長期の多肉植物は、たくさん水を必要とするので、比較的多めに水やりをする - 冬
この季節が休眠期の多肉植物は、成長がストップするので、乾燥させて冬眠させる - 夏
あげた水が鉢の中でお湯になってしまうような暑い日は、水やりをなるべく控えて休ませる
乾燥がひどい場合は、気温の下がる夕方に水やりをする
など、季節ごとの対応も必要。
寄せ植え・植え替え・株分け後の水やり
寄せ植え・植え替え・株分けは、カットした葉や根に細菌が繁殖しないよう、なるべく多肉植物が乾燥した状態で行う。
その後のみずやりは、
- 根や茎のカットしなかった場合
寄せ植えした後、たっぷり水やり - 根や茎をカット後、乾燥させた場合
寄せ植えした後、たっぷり水やり - 根や茎をカット後、乾燥させなかった場合
乾いた土で寄せ植え後、水やりをせず、数日かけてしっかり乾燥させてから、たっぷり水やり
と、状況に応じて対応。
▼気になる水さし
ポイント5:多肉植物を育てる環境
日当たりの好みは多肉植物により違うけど、どの植物にも風通しは必須。
置き場所をコロコロ変えると、植物のストレスとなり、弱りやすくなる。
かなり劣悪な環境でなければ、同じ場所で育て続ければ、植物がその環境に順応していく。
まとめ
様々な情報がある、多肉植物の育て方。「手順」だけ知っていても、「その理由」がわからないと、どうするのが正解か迷ってしまう。
「手順」と「その理由」を知っておくことで、状況に応じて対処ができるようになる!!